読んだ本:『損切りか保有かを決める最大逆行幅入門』ジョン・スウィーニ

今回は最近出版されたこの本

『損切りか保有かを決める最大逆行幅入門』

【著者】ジョン・スウィーニ
【監修】長尾慎太郎
【翻訳】山下恵美子

おもしろいアプローチ!

自分のポジションが損をする方向にレートが動いた時

  • 損切りするか
  • 持ち続けるか

の選択を迫られます。

普通は、

「マーケットは自分の事情なんか考えてくれない
 だからあらかじめ決めたルールで損切りは徹底するべき」

こういう発想から入ると思うし、僕もそう考えてきました。

でもこの本は、

「本当にそこで損切りすべき場所なのか?
 もう少し待てば反転するんじゃないのか?」

あるいは

「そこまで損切りを待たないといけなかったのか?」

という疑問を投げかけます。

自分が損切りした、まさにその時から反転していった・・・_| ̄|○
反転すると思ってじっとしてたら、含み損が拡大した・・・_| ̄|○
十分だと思って利食いしたら、さらに上がっていった・・・_| ̄|○

(参考)

だれもが経験してるこんな状況をなくすにはどうすればいいのか。
その一つが「最大逆行幅(MAE)」というアイデアです。

検証対象はポジションのその後

トレード手法を検証といえば
マクロデータ(勝率、PFなど)を見ていくのがオーソドックスですが、
ミクロデータ(個々のトレード)、とりわけ「含み損益」を追っていきます。

「最大逆行幅」は、エントリー~クローズまでMAX含み損のことです。

  • 最終的に利益/損失はいくらだったか
  • そこまでに含み損をいくら抱えたか

の傾向を見ることで、
損切りの位置、さらにはドテンするかの判断をするというわけです。

わかりにくいかもしれないので、49ページの図を引用させて頂きます。

(クリックで拡大)

おもしろいのは、チャートを分析するんじゃないというところです。

フィボナッチリトレースメント、サポート・レジスタンス、ボリンジャーバンド、などで決済のポイントを測定するのは間違い!とバッサリ。

まず優位性のある(と少なくとも自分は思ってる)手法ありきで、
仕掛けポイントからの損益の傾向だけをみて、損切りの位置を最適化していく。

”手法特有の逆行パターン”と最初の方に書かれていて、
「いやいや手法によってチャートが変わるわけないやんけ」
と思って読み進めてたんですが、なるほどそういうわけです。

後半は、

  • ボラティリティの変化にどう対応するか
  • 連続して負けた場合はどうするのか
  • マーチンゲールを組み合わせてみると

と発展させていきます。

一般書籍としては高価ですが、
Excelでの表やグラフの作り方も全部書いてありますから、
応用的なことを学びたい人にはいいかもです。

それにしても、パンローリングの本ってどうやって値段決まってるんだろう?
ページ数ではなさそうですが・・・気になります。

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